実況パワフルプロ野球のe-sports環境について
今回は実況パワフルプロ野球(以後パワプロ)のe-sports環境について書いていきます。
日本のプロ野球と連動して盛り上がっているパワプロのe-sports部門ですが、報酬や練習環境、シーズンの流れなどを含めて紹介していきたいと思います。
パワプロのe-sports大会
パワプロには「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」というゲームタイトルの、eスポーツがあり、毎年大会が開催されています。
パワプロのe-sports大会には日本野球機構とKONAMIが共催する、プロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALLプロリーグ」とKONAMI主催の「パワプロアプリチャンピオンシップ」の2つがあります。
パワプロのeスポーツ大会「eBASEBALL プロリーグ」の特徴は、プロ野球の12球団に所属している、4人のプロゲーマーで勝敗が決まることです。
プロ野球と同じでセ・パ両方のリーグでeペナントレースと呼ばれる戦いをして、各リーグ上位3チームがeクライマックスシーンズンに進出できます。
優勝したチーム同士でe日本シリーズを戦います。
eペナントレースの試合は各リーグのチーム同士で3戦ずつ試合をして、セ・パe交流戦は1戦ずつだけ試合をします。
全21試合のeペナントレースで勝率の高い上位3チームが、eクライマックスシリーズに進むことができます。
eペナントレースとセ・パe交流戦は1人で9イニング、eクライマックシリーズとe日本シリーズは1人3イニングごとに交代して戦います。
実際のプロ野球と同じ日程でeスポーツの方も進むので、野球とゲーム好きには同時に2度美味しいものになっています。
賞金なども用意されており、試合出場数やタイトル獲得数で賞金額は変わってきます。
試合に出場すると1日1万円で各ステージに勝ち進むことで、さらに賞金が上がっていきます。
eペナントレース出場で7万円、eクライマックスシリーズ出場5万円、eクライマックスシリーズファイナルステージで13万円を獲得することができます。
さらにe日本シリーズに出場することで38万円、優勝賞金は130万円にもなります。
その後にシリーズを通しての成績優秀者には追加賞金がでます。
MVPで50万円、5つの部門でそれぞれ15万円となり、e日本シリーズで優勝して全てのタイトルを獲得すると300万円になります。
これはパワプロのe-sportsを目指す選手としては、嬉しいことだと思います。
プロゲーマーとしてそれ一本でやっていけるというのは夢のある話です。
パワプロアプリチャンピオンシップ
このパワプロアプリチャンピオンシップは、オンライン予選などで勝ち上がった8人の選手で決勝を戦います。
オンライン予選はチャンピオンロード1st、チャンピオンロード2ndの2つがあり、チャンピオンロード1stで上入賞を果たせなくても、チャンピオンロード2ndも参加することが可能です。
参加する人はこの2つで勝ち進めるように練習するのが大事になってきます。
このチャンピオンロードで負けたとしても、アプリ内外のイベントでもらえるCP(チャンピオンシップポイント)の多い上位3人は、オンライン選抜として決勝大会に出場できる権利を獲得できます。
予選で負けてもCPを稼ぐことで決勝大会に進める可能性があるのは、アプリならではのシステムでいいと思います。
パワプロアプリチャンピオンシップのルール
パワプロアプリチャンピオンシップでは指定された種目で、多くのポイントを稼いだ選手が勝ちとなるルールになっています。
オンライン予選は1週間で、期間中に多くのポイントを獲得した選手が本戦に出場することができます。
予選と決勝は8人のトーナメント制になっており、大会の運営で用意されたスマホを使ってプレイすることになります。
同じ機種で運営が用意された媒体を使うことで、公正公平な試合運用が可能になっています。
準々決勝まで進むと試合の内容が変化して、パワチャンモードの野球勝負に変更になります。
パワチャンモードは決められたパワプロの選手の中から1人を選んで使用します。
野球勝負の2種目で合計ポイントを競う形になります。
スコアが同じ場合はCPの高い選手の方が勝ちになります。
準決勝も同じ野球勝負ですが、3種目と1種目増えての勝負になっています。
決勝はサクセス勝負と野球勝負3種目になっており、実際にサクセスをプレイして作った選手の能力の高さでポイントが決まります。
このサクセスで作った選手はそのまま野球勝負で、使用することが可能になります。
サクセス勝負の後の野球勝負を有利に運べる能力が高い選手を、育成するのが勝利の鍵になります。
パワプロアプリのサクセスは、イベントキャラ6人をデッキとして組んで育成を開始します。
イベントキャラ5名はドラフトで決めることができます。
ドラフト順位は準決勝のスコアに高い選手が先行と後攻を選ぶことができます。
サクセス勝負はセクション1〜3で制限時間が12分と決まっています。
瞬間的な判断なども求められるサクセスになっています。
セクション4は14分の制限時間が設けてあり、最後の能力振り分けに3分となっています。
サクセスで育成した選手を使って、野球勝負3種目を戦うことになります。
サクセス、野球勝負全ての種目で獲得した得点が高い選手が優勝者となります。
賞品ももちろん用意されており、各大会で8位以内に入賞すると賞状とゲーム内アイテムを手に入れることができます。
決勝大会で優勝するとトロフィーが授与される他に、パワプロ特派員としてプロ野球春季キャンプ地に赴くことができます。
2021年は新型コロナウイルスこともあり、東京ドームスイートルームでのプロ野球観戦という形になりましたが、野球ファンからしたら嬉しこと間違いなしの報酬になりました。
まとめ
今回は実況パワフルプロ野球のe-sportsの環境について書きました。
基本的にゲーム内で練習することができるので、遊ぶ環境さえあればしっかりと練習することができます。
アプリでの大会もアプリ内の遊びで高得点を競うものなので、やりこめれば誰にでもチャンスがあります。
プロリーグの方は大きい賞金がかかっているのもあり、アプリよりも難しいものになっていますが、勝つことで賞金も貰えるのでパワプロだけで、やっていける環境になっているのはいいと思います。
動画の配信だけが収入源になっている界隈もあることからも、しっかりとした賞金が出る大会上がり、タイトルを獲得することで大金が手に入る。
e-sportsの環境としては素晴らしいものだと思います。
今後は海外との連携などもあれば規模はもっと大きくなるので、もしそうなればさらに充実した環境になるのは間違いないと思います。
プロリーグとの連携になっているので、海外のチームが混ざるというのは難しいと思いますが、交流戦なんかが開かれると盛り上がりがあると思います。
そのためには海外チームをパワプロで作るという少し難易度の高い問題などもあるので、今後どうなっていくのかは本当に読めません。
いちパワプロファンとしては海外チームとのコラボなんかは嬉しいことなので、実現してくれたらいいなと思っています。