実況パワフルプロ野球のe-sportsにおける立ち位置

今回は実況パワフルプロ野球(以下パワプロ)の、e-sportsにおける立ち位置について書いていきます。

野球ゲームとしてかなり斬新な育成ゲームとして、流行したパワプロですが、e-sportsとしても人気があり活躍する選手もたくさんいます。

そんなパワプロを事細かく紹介していきたいと思います。

 

実況パワフルプロ野球とは

1994年にスーパーファミコンで登場した、実況パワフルプロ野球94が初登場です。

登場する選手はすべて2頭身で、鼻や口が無く目だけの顔が特徴的であり(『パワプロ7』から眉毛がつき『パワプロ2010』からは「顔パーツ」によって、選手ごとにビジュアルの特徴がつけられるようになっています。

 

『パワプロ2022』では輪郭が選べるようになっています。

それらは「パワプロくん」と呼ばれています。

今までの野球ゲームとは操作方法が大きく違っていて、発売時から話題になっていました。

 

選手と見た目とは裏腹にリアルな動きを追求したシステムや操作方法が特徴です。

打法や投法のバリエーションなど選手のモーションは、作品を重ねるごとに細かくより忠実に再現されています。

 

打撃の操作はミートカーソルと呼ばれる打撃範囲を移動して狙いをつけるシステムです。

ミートカーソルは選手の能力や体調によって大きさが変化します。

 

内側や外側でボールを捉えるかで、どこに飛ぶのかも変わってきます。

ミートカーソルの真ん中で打つと、実況が「真芯でとらえた!」という実況が入ります。

 

パワプロの代表的システムとして「サクセス」というモードがあります。

このモードは自分でオリジナルの選手を作って育成するものです。

 

野球を詳しくわからない人でも、このサクセスはかなり楽しめるものです。

ランダム要素が高く、能力の強い選手を作るには、運もある程度味方につける必要があります。

 

そういった要素からもいかに強い選手を作れるかというのも、とことん育成を極めたい人は熱中するモードです。

2017年に「実況パワフルプロ野球チャンピオンシップ2017」を使用した、eスポーツ大会が開催されました。

 

また、2018年7月19日には「チャンピオンシップス2017」をベースに、日本野球機構との共同でプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を開催することを発表しました。

 

 

パワプロのe-sports大会

パワプロには「eBASEBALLパワフルプロ野球2020」というゲームタイトルの、eスポーツがあり、毎年大会が開催されています。

パワプロのe-sports大会には日本野球機構とKONAMIが共催する、プロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALLプロリーグ」とKONAMI主催の「パワプロアプリチャンピオンシップ」の2つがあります。

 

パワプロのeスポーツ大会「eBASEBALL プロリーグ」の特徴は、プロ野球の12球団に所属している、4人のプロゲーマーで勝敗が決まることです。

プロ野球と同じでセ・パ両方のリーグでeペナントレースと呼ばれる戦いをして、各リーグ上位3チームがeクライマックスシーンズンに進出できます。

 

優勝したチーム同士でe日本シリーズを戦います。

eペナントレースの試合は各リーグのチーム同士で3戦ずつ試合をして、セ・パe交流戦は1戦ずつだけ試合をします。

 

全21試合のeペナントレースで勝率の高い上位3チームが、eクライマックスシリーズに進むことができます。

eペナントレースとセ・パe交流戦は1人で9イニング、eクライマックシリーズとe日本シリーズは1人3イニングごとに交代して戦います。

 

実際のプロ野球と同じ日程でeスポーツの方も進むので、野球とゲーム好きには同時に2度美味しいものになっています。

 

 

パワプロのe-sportsで活躍する選手たち

パワプロのe-sportsの大会で活躍している選手を紹介します。

 

どいや選手

2019年に西武にドラフト2位、2020年にソフトバンクホークスにドラフト1位で入団しています。

2020年の時点でパワプロ歴5年とかなりの若手選手で、5年でプロのレベルまできた素晴らしい選手です。

 

2020年のシリーズでは最優秀防御率と最優秀選手の2つのタイトルを獲得しています。

巧みなバットコントロールが得意な選手としても知られています。

 

ケーバック選手

パワプロ歴13年のベテラン選手で、2018年はソフトバンクホークスに、ドラフト2位で入団し3年連続でソフトバンクホークスで戦っています。

2020年に獲得したタイトルはBest Proleague Playaer、首位打者、最多本塁打、最多打点と4つものタイトルを獲得したプレイヤーです。

eクライマックスシリーズでは第2戦で逆転満塁ホームランを打って、大いに試合を盛り上げました。

第3試合では8回に同点ホームランを打つなどの活躍もあり、チームの勝利に大きく貢献しました。

主将としてチームを引っ張る力も持っています。

 

パワヒ選手

パワプロ歴は7年と中堅ほどです。

2020年はDeNAにドラフト1位で入団しています。

2020年に獲得したタイトルは、最多本塁打、最多打点、最優秀防御率と攻守共に優れている選手となっています。

プロデビュー戦では昨年の打点王との試合で、12-1と圧倒的点差で勝利していることからも、打つだけでなく守りも一級品です。

 

シーズンを通しても5勝1敗とかなりの好成績となっています。

プロリーグランキングでも2位を獲得しており、華々しいデビューを飾った年でした。

 

 

まとめ

今回は実況パワフルプロ野球のe-sportsにおける立ち位置について書きました。

日本のリーグなどをe-sportsに置き換えていることから、日本国内で完結しているのは勿体無いと思います。

 

e-sportsは日本よりも海外の方がはるかに発展しています。

選手や環境といった面でも海外の方が待遇が良い地域もたくさんあります。

 

今後は海外の野球チームとの連携もと入れることが可能であれば、規模もかなり大きくなることが予想できます。

e-sports選手としてもドラフトや所属できる球団が増えるのは嬉しいことです。

 

視聴者としても海外の選手との対戦も見たい気持ちがあると思います。

またドラフト制度があることで、毎年新しい選手にも所属して1年間戦うことができる機会があるのは、循環ができるのでいいシステムだと思います。

 

選手としては毎年ドラフトに上がるのかという焦りもあると思いますが、常に選手として成長して実力を維持してするためのモチベーションにもなると思います。

また、選手が球団をシーズンによって変わるは、実際のプロ野球とリンクしているのが試しめる要素の1つだと個人的には思います。

 

e-sportsに参加したのは最近の部類ですが、今後どうやって進展していくのかも楽しみだし、メジャーなどの海外球団とのコラボなども可能性としてはあります。

 

野球やパワプロが好きな人からしたら熱い展開です。

まだまだあらゆる可能性を秘めたパワプロのe-sports部門は、今後のe-sportsの発展の一端を担う可能性を大きく秘めていると感じます。

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