キングオブファイターズのe-sportsにおけるオンライン環境
今回はキングオブファイターズのe-sportsにおける、オンライン環境について書いていきます。
新型コロナの影響もあり、オフラインのe-sportsイベントが減り、オンラインの大会などの需要が高まりました。
そんなオンラインではどのような練習環境、イベントなどあるのか、プロレベルのような選手が誕生するような環境なのか、その辺りも追求していきたいと思います。
ランクマッチ制度
対戦ゲームでは必ずといっていい程導入されているランクマッチ制度、キングオブファイターズでも導入されています。
ランク変動があるのは常に勝たないとランクが下がってしまう、そうならないためにも勝ち続ける必要があります。
そういった常に上を目指している人からしたら、負けられない修行のようなランクマッチは実力の向上にかなり貢献しています。
オンラインなので家にいても、全世界のプレイヤーと対戦できるのも旨味の1つです。
初期のランクはチュートリアルでの銭湯で決まります。
キングオブファイターズのランクマッチは、他のランクマッチと違い検索機能があります。
対戦相手のランクや回線速度、対戦相手のエリアまで指定できます。
他のゲームのほとんどは対戦相手の検索機能は存在しません。
回線速度などが選べるのはラグがひどくて練習にならない相手を、ピンポイントで避けることができるので大変便利な機能です。
ストレスなく自分の望んだ相手と戦えるのは、オンラインでは理想の環境だと思います。
また、エリアも指定できることから、海外勢と対戦した人は海外に絞ることもできます。
日本と海外ではプレイスタイルが異なる人も多くいるので、新鮮で刺激のある対戦が楽しめると思います。
キングオブファイターズのランクマッチは、昇格戦があり、昇格戦で5試合中3試合勝つことができればランクが上がります。
昇格モード以外だと勝つことで星がもらえて、5つ集めると昇格戦にチャレンジできます。
逆に、星がゼロの状態で負けてしまうとランクが1つ下がってしまいます。
やり続ければランクが上がるという制度ではないので、ある程度のランクまでいくと精密なキャラクターの操作精度や、対策なども頭に入れておかないと勝ち続けることは不可能です。
過酷なオンライン環境を勝ち続けるだけの実力と継続力があれば、相当な実力が身につきます。
公式のランクマッチだけでかなりの実力がつけられるのは、環境としてはかなり整っていると思います。
また、最上位ランクまでいくと、星の上限が解放されて星の争奪戦が可能になります。
5つ以上集めて勝利数で自分の実力の確認や、実績などにもなるので素晴らしい制度だと思います。
オンライン大会
オンライン大会はやはり実力を試す場でもあり、強い選手と戦うことができる最高の空間です。
家にいながら全国の強者と戦うことができるのは嬉しいことです。
大会も大規模なものから小規模のもまで、多種多様に開催されています。
平日、休日関係なく開催されているので、大会の雰囲気に慣れる機会は多くあります。
また、ランクマッチとは違いシングルイリミネーションの場合、負けたら即終わりという緊張感もあります。
そういった緊張の中で最大限に実力を発揮できないと、プロや強豪と言われる選手には勝てません。
緊張感の中で戦う練習もたくさんできるのが、オンライン大会の数が多いので可能になります。
また、こういったオンライン大会で活躍することで、企業からのオファーがくる可能性もあります。
公認のライセンスを取得できれば、チームに所属もできるのであらゆるサポートも受けることが可能になります。
今現在では大会で公認ライセンスを発行している大会はありませんが、規模も拡大していることから、今後ライセンスを発行する大会の開催もあると思われます。
公認大会以外でも優秀な成績を何回も納めて、公認ライセンスを発行するにふさわしい選手だと、判断された場合にも公認ライセンスを取得できます。
そうなればオンラインで練習するモチベーションの管理にも繋がるし、若手の強い選手の誕生にも繋がると思います。
大型大会などもコロナ禍の影響で開かれることもあります。
次は大規模オンライン大会でどんなものがあるか紹介します。
KOF XV Online Tournament in Japan
KOF XV Online Tournament in Japanは公式オンライン大会です。
予選をおこないその中の32人が本戦に参加できます。
決勝大会は優勝賞金30万円です。
参加人数は150人を超えており、規模の大きさがわかります。
今回の大会で優勝したのは三和電気所属のラギア選手です。
日本最強プレイヤーの一角で、勝者側で負けることなく優勝するなど圧倒的な強さを見せています。
キングオブファイターズXV発売後初の大会ということもあり、幸先の良いスタートになったのではないかと思います。
予選で負けたあきら選手を決勝大会で勝ったのは、本人としてもかなり嬉しい結果だと思います。
あきら選手も予選でラギア選手を倒していることからも、日本最強選手と言っても過言ではありません。
2人とも今後の活躍がさらに期待できる選手です。
KOF XV ICFC Weekly Series ASIA
キングオブファイターズSteam版の公式オンライン大会です。
8週という長い期間予選を実施して、予選の総合成績上位8人が決勝大会に進める流れになっています。
この戦いでアジア王者が決まるという、アジア圏では1番熱い大会になっています。
日本からも多くの強豪選手が参加しました。
あば男選手を初め、M’選手の2人が見事予選を通過して、本戦に駒を進めました。
決勝大会は総合1位ZJZ選手、2位あば男選手、3位ET選手、4位Leshar選手がウィナーズ側で、5位以下のshinsun選手、M’選手、Xiaobao選手、Madkof選手がルーザーズ側の、ダブルエリミネーションの形式で試合をしました。
日本人は残念ながらTOP4に入ることができませんでした。
あば男選手は勝者側のセミファイナルまで進みましたが、そこでET選手に敗北して、敗者側ではMadkof選手に敗退しています。
優勝はZJZ選手で決勝戦の相手は、世界大会優勝経験もあるET選手でした。
しかもZJZ選手はウィナーズ側と、グランドファイナルの2回ともET選手に勝利しています。
ZJZ選手は予選も総合1位で通過しており、グランドファイナルではリセットこそかけられたものの、その後の試合はストレートで勝ち、抜群の安定感を持って優勝しています。
まさに世界最強に相応しい強さだと思います。
決勝が台湾選手同士だったのもあり、台湾選手のレベルの高さに驚きます。
今後もアジア圏を中心に世界でも活躍すること間違いなしの選手です。
まとめ
今回はキングオブファイターズのオンライン環境について書きました。
結論から言いますと、キングオブファイターズのオンライン環境は、かなりいいと思います。
ランクマッチの機能だけでもかなり充実しています。
その他にもオンラインの大会の種類や規模も多種多様にあります。
家にいながらも全国や世界の選手と戦えるし、実力が身につけばプロになることができる可能性もあります。
ゲームセンターやオフラインの会場参加に、ハードルを感じているプレイヤーからしたら嬉しいことです。
そういった参加にハードルを感じているプレイヤーが結果を残し、オフラインの世界に飛び込むきっかけにもなると思います。
そういった意味でも充実した環境ではないかと思います。