鉄拳のeスポーツにおける海外選手の紹介
今回は鉄拳のeスポーツで活躍する海外選手を紹介します。
鉄拳は日本のゲームですが、海外でも大人気のゲームになっています。
eスポーツとしても人気で日本人の強豪選手を倒すような選手もいます。
そんな選手を所属と一緒に紹介します。
目次
Genuine Gaming
オーストラリアのeスポーツ組織です。
所属選手:Awais Honey(アワイス・ハニー)
パキスタン、ラホールの鉄拳プレイヤーです。
コンボの魔術師の異名を持っています。
豪鬼の使い手で、サブキャラにスティーブ、ニーガンなどを使用します。
2019年にマレーシアで開かれた大会では、ノビ選手などの強豪を見事倒して優勝も果たしています。
ノビ選手はAwais選手の豪鬼が2019年のTWTファイナルで、出場した選手の中で1番強いとまで言っています。
鉄拳でも随一の操作精度が必要な豪鬼の使い手ですが、アーケードコントローラーを持っていないことからも、使えれば豪鬼を使いこなせる操作精度は素晴らしいものです。
海外大会の「FV Cup 2019」では、チクリン選手に負けたものの、ルーザーズで勝ち進み鉄拳界最強と言われているKneeと戦い3-0、3-1で勝って見事優勝を果たしています。
プロデビューが遅れたので2019年の8月からポイント集めに参戦しました。
上位10大会分のポイントが反映されて、ポイントが多い順に本戦に参加することができます。
Awais選手はなんと5試合で本戦への参加を決めています。
優勝はしてないものの全ての大会で1〜3位の好成績を納めています。
TokyoTekkenMasters2019とROXnROLL Dubaiでは、決勝がパキスタン勢同士でおこなわれるなど、パキスタン勢の強さを強く植え付けられるものになりました。
元々はKOF(キングオブファイターズ)のプレイヤーで、鉄拳7が家庭用で発売された後に参戦していることからも、格闘ゲームの類い稀ない才能があるのがわかります。
また、ニーガンでノビ選手に勝ったことがあることからも、豪鬼以外の練度も相当高いです。
Heera Malik(ヒーラ・マリク)
パキスタン最強のスティーブ使いで、世界屈指の使い手でもあります。
パキスタンに遠征に来た、チクリン選手やKnee選手などをダブルスコアで勝つなど、その強さは誰もが認めるレベルになっています。
TWT2019のマスター大会ROXnROLLに参加した際は、同じパキスタン勢のAwaisに決勝で負けはしましたが、ダブル選手やノビ選手などの強豪選手を倒して準優勝でした。
大規模な国際大会は初出場でこれだけの強豪を倒して準優勝する快挙でした。
ROX Gaming
鉄拳、カートライダーなどのチームを持っている韓国のゲーミングチームです。
所属選手:Knee(ニー)
韓国のブライアン使いで鉄拳シリーズに名を馳せている選手で、世界最強候補の1人とまで言われています。
操作技術、反応速度、空間把握能力、メンタルなど、あらゆる面で高水準の能力を発揮します。
理論と技術で固められた安定したプレイスタイルの選手です。
特に防御面でのテクニックが凄まじく、ステップや軸移動、ファジーガードなどをフルに活用した戦い方で、戦った相手からは「まるで壁が迫ってくるかのよう」と比喩するほどです。
トッププレイヤーとして認知される前から「歩くコマコン」と言われるくらいで、その操作技術の高さが伺えます。
操作難易度が高く実践では不可能とされていた、ブライアンの技を大会の試合で何度も決めて世界のプレイヤーを驚愕させました。
鉄拳7ではブライアン以外にも色々なキャラクターを使いこないし、その持ち前の強さを発揮しています。
鉄拳7で世界で初の鉄拳神・天という段位に到達、全キャラクターで鉄拳神・天に到達するチャレンジもして、見事全キャラクターで到達しています。
これも世界で初の偉業となっています。
極度の負けず嫌いでオンライン対戦で段位を降格させられたプレイヤーに、対戦するためだけに海外遠征をするほどです。
他には国外の大会で負けた相手に10先を申しこために、帰国するための飛行機の予約をキャンセルしたりもありました。
パキスタン旋風が巻き起こった時も単身でパキスタンに遠征して、パキスタン勢50名が相手をして、47人に勝ったとされています。
色々な大会で優勝経験があり世界最強と言われているKneeですが、2013年以降EVOでは優勝経験がありませんでした。
優勝候補の筆頭とまで言われていましたが、後一歩のところで優勝を逃したりしていました。
2022年のEVOでベスト8でルーザーズに落ちはしましたが、そこから勝ち進んで決勝でKhanとファイナルラウンドの残り1秒のところで勝って見事優勝を果たしました。
この優勝により名実ともに世界最強の名を手に入れました。
FATE
cs:go、鉄拳7、PUBGモバイルなどのチームを持つ企業です。
所属選手:Khan(カーン)
パキスタンのラホール使いのプレイヤーで、2019年にFATEに加入しています。
パキスタンの代表に選ぶなら誰かと言われた時に、EVO2019で優勝したArslan選手がAwais選手、Bilal選手などの強豪選手と共に外せないメンバーの1人として挙げられています。
パキスタン遠征にきたチクリン選手とギースで、10先勝負で9-9になるまでの接戦を繰り広げました。
最終的にはチクリン選手が仁にキャラ変更をして負けてしまいましたが、世界屈指の強豪とここまで戦えるのはすごいことです。
EVO2022年では日本のトッププレイヤーの弦選手、アメリカのトッププレイヤーAnakin選手、フランスのトッププレイヤーSuper Akouma選手を下して決勝まで進んでいます。
決勝では世界最強と名高い韓国のKnee選手と戦い惜しくも敗れましたが、ビザの関係でパキスタン勢は2人しか参加できなく、1200人以上も参加している大会で、2位、3位という好成績を残しています。
パキスタン勢の今後の躍進にも期待が寄せられています。
所属選手:Bilal(ビラル)
パキスタンの鉄拳プレイヤーです。
パキスタンの代表選手を選ぶなら誰かと言われたら、間違いなく候補に上がる選手の1人です。
超攻撃的なプレイスタイルで、パキスタン勢からはどんな時も冷静で表情を変えない精神力の持ち主と言われています。
この精神力の強さから「ラホール(パキスタンの都市名)強心臓」の異名を持っています。
2019年に開催されたTEKKEN WorldTour2019に当日予選に参加、他のパキスタン勢よりも注目されていませんでしたが、勝者側で決勝まで勝ち進み、AK選手に3連敗するもArslan選手にアドバイスをもらった後に怒涛の3連勝を決め見事優勝を果たしました。
なぜここまでパキスタン勢が強いのかというと、いきつけのゲームセンターにみんなが集まり、
1日5時間ほどやっているそうです。
しかも負けた方がクレジット代を払うという感じで勝てば勝つほど費用が浮く仕組みになっていました。
そこまで負けないためにもみんな腕を磨き、切磋琢磨する状況を自然に作っていたそうです。