鉄拳のeスポーツにおける海外大会
今回は鉄拳の海外大会について書いていこうと思います。
国内外で大変人気のゲームである鉄拳は、海外でも色々な大会が開かれています。
海外の強豪選手なども多くいるので、鉄拳の人気度合いがわかります。
国内外での大会でもプロたちはTWTという大会を目指して、ポイントを獲得して地域や世界でトップを目指します。
TWTについても説明をしていきたいと思います。
TWTとは
TWTとは「TEKKEN World Tour」(鉄拳ワールドツアー)の略称で、1年を通して世界規模で開催される大会群の総称になります。
世界中のプレイヤーが予選に参加して、TWT Finalsの出場を目指します。
世界決勝では賞金総額10000ドル(日本円で約1400万円)で、2022年の開催はコロナ禍の影響で実に3年ぶりの開催になりました。
鉄拳ワールドツアーは地域別ポイントランキング戦で、地域予選、ポイント上位選手による地域決勝、世界決勝になるTWT Finalsの3つに大まかに分類されます。
基本的に6月から10月にかけてポイントランキング戦の地域予選があり、TWT指定の大規模オフライン大会のマスターイベントとコミュニティ大会側が申請するTWT認定大会でポイントを獲得できます。
・地域予選
地域予選は地域別のポイントランキング戦で、大きく分けるとマスターイベントとDOJOイベントがあります。
マスターイベントはTWTがしてする5つの大規模大会で、順位によるポイントは自分の地域に関わらず獲得することができます。
最も高いポイントを獲得した1試合の結果が反映されます。
獲得ポイントはDOJOイベントよりも高く、マスタープライムイベント(EVO)が、TWT全体で1番ポイントが高いです。
DOJOイベントはコミュニティ大会が申請して、開くことができるTWT認定大会のことです。
順位によるポイントは自分の地域の大会からのみ獲得できます。
遠征などをして海外のDOJOイベントでは、TWTポイントは獲得できないようになっています。
獲得可能ポイントはDOJOプライムイベントが1番高く、他には参加人数などでポイントの変化があります。
ポイントランキングには高い順に4試合の結果が反映されます。
・地域決勝
地域予選が終わった後にポイント上位選手同士で戦います。
地域決勝の出場者は地域によって変化して、4名、8名、16名で中には決勝を実施しない地域もあります。
日本の出場者枠は16人になっています。
・世界決勝
世界決勝は各地域の代表選手21人と、現地で開催される最終予選から3人の全24人が出場できます。
6人1グループになってその枠が4つ作られて、総当たりの試合になります。
各グループの上位2人がtop8決勝に進むことができます。
ダブルイリミネーションで優勝を決めます。
次からはTWTポイントが獲得できる大会などを紹介していきます。
EVO 2022
アメリカのラスベガスで開催された世界最大級のイベントです。
近年ではEVOと公式大会でその年の2大タイトルになっている、作品も多くなってきています。
新型コロナウイルスの影響などで、EVOが最後に開催されたのは2019年で、2022年に開催されたEVOは3年ぶりの開催になりました。
参加者は約1200人で日本人は10人以上が参加しています。
優勝者は韓国最強プレイヤーと言われているKnee選手で、準優勝はパキスタンの強豪選手のKhan選手でした。
日本勢ではPinya選手がTOP8と健闘しています。
Knee選手はEVOでは長い間優勝できず、結果も2位、3位、2位と後一歩届かずでした。
それを今回悲願の優勝を果たして、名実ともに最強の称号を手に入れました。
REV Major 2022
フィリピン、マニラのSMXコンベンションセンターで開催された大会です。
鉄拳ワールドツアーのマスターイベントで、世界中の誰でも参加資格のある大会です。
優勝者は韓国選手のJeoDDing選手で、準優勝は同じ韓国選手のRangchu選手でした。
日本人では弦選手が9位で健闘しました。
TEKKEN Online Challenge 2021
オンラインで開催された鉄拳7の大会です。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、現地で大会が開催することができない鉄拳ワールドツアーという、大会の代わりに開かれました。
大会はポイントランキング制で公式大会のオンラインマスターとコミュニティ大会のonline DOJOの上位入賞で、ポイントを獲得することができます。
ポイントランキングの上位8人が地域決勝に進めて、各地域の優勝者を決めます。
TEKKEN Online Challenge 2021は地域決勝までとなっています。
本来ならば世界決勝までなのですが、オンラインで海外の地域と闘うとなると回線の速度問題などがあるので、そこは難しいことだと思います。
日本国内のオンライン対戦ですらラグとう遅延があるので、国外となるともっと大きくなると予想されます。
この遅延は1フレームでも致命的とまで言われています。
1フレームとは0.03秒という一瞬の時間です。
この1フレームの誤差で勝敗が変わると言われているほどです。
そうなっては本当の実力は発揮できません。
そういう理由からも地域決勝で終わらせて正解だと思います。
オンライン環境を持っている選手全員が高性能のゲーミングPCを持っているわけではありません。
ですが、TEKKEN Online Challenge Japanの初日はエキシビションマッチとしてオンラインの日韓戦が開催しました。
選手たちが「日韓戦はプライドをかけて戦いになる」と話しており、両国のトッププロたちが熱い戦いが繰り広げました。
日韓戦は日本が2連勝中で、鉄拳修羅の国と言われている各国は負けられない戦いでした。
初戦は日本選抜のAO(あお)選手と、韓国選抜のCHENEL選手が戦いました。
AO選手は追加されたばかりの州光を使いましたが、追加されたばかりとは思えないような仕上がりで、CHANEL選手を圧倒しました。
この調子で今回も3連覇なのかと思われましたが、次戦の韓国選抜のLowHigh選手が、素晴らしい仕上がりのスティーブを披露してきました。
最速で戦いを展開することを得意とする日本選抜のダブル選手を下しました。
その後は日本はチクリン選手、韓国はRangchu選手が戦い、かなりの接戦になりましたがチクリン選手が見事勝利しました。
3連覇に王手をかけた日本の4戦目の選手はノビ選手で、韓国側は鉄拳界の神と言われる強豪選手Knee選手です。
負けられないという環境でKnee選手は、複数のキャラを使いこなしてノビ選手に勝利しました。
これで2-2となり最終戦に突入しました。
最終戦は神童と言われる弦選手と韓国側は、超新星と言われるUlsanm選手が戦いました。
両者新世代同士で最後を飾るのに相応しい対決です。
結果は弦選手の大逆転勝利となり日本の3連覇が決まりました。
鉄拳修羅の国と言われた韓国に勝った日本もまだまだ世界1位の実力者の集まりであると改めて実感できた試合です。